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水を知る

柄杓で汲んだ水で手を洗い、そして柄杓の底に残った水を川へ還したという道元は、いくらでもあるような水でさえ粗末にせず大切にしていました。 その私たちが当たり前のように使っている水。今、水は様々な問題を抱えているのです。

水の汚染と健康被害

◆水の汚染の原因

そもそも何が水の汚染を引き起こしているのだろうか。おもな原因をあげてみよう。

  1. 生活(家庭)関連廃棄物
    人間の排泄物、合成洗剤、食材の洗浄排水、食用油の廃棄、台所・風呂・洗濯排水、防虫剤やシロアリ駆除剤などの家庭で使われる化学物質。

  2. 工場廃薬物
    ポリ塩化ビニル、アスベスト、トリクロロエチレンなど生産現場から排出される膨大な数の化学物質。医学博士の小林勇氏によれば、日本の水源は400~500種類の化学物質で汚染され、水道水として浄化後も約200種類が残留しているという。しかも、そのうち約20種類は発ガン性物質だ(『恐るべき水汚染』合同出版、1989年)。中規模・大規模の工場は、排水量や河川の所在地によって、市町村別に排水基準が定められている。しかし、中小河川における一日排水量50トン未満の場合は見逃されているケースが多い。

  3. 農業
    水田の除草剤CNPをはじめ、田畑で使われるさまざまな殺虫剤・殺薗剤・除草剤。農薬の空中散布。ゴルフ場に撒かれる農薬。農地の表土流出、化学肥料・有機肥料・畜産廃棄物・ホルモン剤などによる地下水の汚染。

  4. 山林の放置
    間伐などの手入れ不足による表土の流出、保水性の低下による水質の悪化、松食い虫除去のための農薬散布。

  5. その他
    ダム建設による水量の低下、鉱山の排水、閉鎖鉱山の鉱毒、コンクリートによる河川護岸整備。

◆水の汚染の指標

水質の汚染状況を知るには、どんなポイントに注目したらよいのだろうか。
膨大な物質を検査し、数値化して汚染度を測るわけだが、あまり細かく見すぎると専門家以外にはわかりにくい。そこで、一般的な水質汚染の指標とされるのが、BOD(生物学的酸素要求量)とCOD(化学的酸素要求量)である。前者が河川の水質汚染状況、後者が湖や海の水質汚染状況の目安とされてきた。

◆安全な水の基準

日本では水道法によって水質の基準検査が定められている。水道により供給される水は同法第四条にもとづく氷質基準に適合しなければならないとされ、46項目の水質基準は2つに分けられている。

◆水の汚染度とガンの関係

■ガンによる死亡者の多い地域
西日本の多くの河川は淀川を除いて流域面積が小さく、流量も少ない。利根川をはじめ関東平野以東の河川と西目本の河川の水温には、年間平均で約2℃以上の差がある。たとえば、大阪府を流れる淀川や福岡県の河川の年間平均温度は17℃を超す。これに対して、埼玉県を流れる利根川の場合は15℃前後である。肝臓疾患の原因とされている総トリハロメタンは、夏場の渇水時期が最大になり、水を汚染する。

山梨県と静岡県を除くと、肝臓ガンの50歳代以上の死亡者数が平均以上の府県は圧倒的に西日本に多い。それは、東日本に比べて水温が高くなる夏日が長く、菌数の増加にともない塩素殺菌の量が増え、水の汚染が進むことと関係していると考えられる。

◆川の水の汚染とガンの地域性

■トリハロメタンとカルシウムイオンと肝脱ガンの因果関係
これまでも、肝臓ガンの発生に地域差があるという指摘は見られた。だが、その多くは、C型肝炎との関係(C型肝炎から肝硬変、さらには肝臓ガンへの移行)や、低温度(300~700度)の焼却灰から派生するダイオキシン類による影響として説明されている。これに対して、地域差の原因として重要なのは、トリハロメタンの含有量とカルシウムイオン値であると考えている。この二つは、飲料水の水源や浄水場によって地域差が大きいからである。

◆水質汚染によるガンの死亡者

これまで肝臓ガンは、約200万人とも300万人ともいわれるC型肝炎の影響が強調されてきた。しかし、水に含まれている塩素イオンや総トリハロメタンは見逃せない。C型肝炎自体すでに重症の肝臓疾患である。そのうえに塩素やトリハロメタンを多く含む水を飲むために、弱った肝臓に負担をかけ、肝炎の悪化に結びつくのではないかと考える。水質汚染とガンの関係をぜひとも医学者に専門的に研究してもらいたい。



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