道元の教えに学ぶロハスデザイン |
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水道水は安全か |
◆水質の汚染の実態 |
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■名水の里の危機
福井市から越美北線に乗り約50分。北陸の小さ盆地に位置するのが、人工約3万9000人の大野市だ。織物のまちとして知られるが、冬の京料理に欠かせない里芋の1種、大野芋の産地でもある。形が美しく、煮くずが少なく独特のうま味は、この地の土壌と水から生まれる。
北東にそびえる霊峰白山から大野市までは人家も少なく、自然が残され、伏流水が名水として尊ばれている。 一般に、湧水が湧き出す地域にはお社が多い。市内にあるお社は白山神社だけで30ヵ所を超え、すべてを合わせると50カ所以上にもなる。小さな市にここまでのお社がある例を筆者は知らない。日本100名山の1つである白山と名水100選の湧水がまさに一体となった場所といえる。 そのため水道水の水質基準は平成4(1992)年、大幅に改正された。水質基準に関する検査項目に、新たに化学物質に関する項目が加えられ、47項目がその対象になっている。硝酸塩濃度もこの対象となり、その基準は硝酸性窒素で1・中10mg以下。これはWHOのガイドラインに沿って法律で定めたものだ。かつて39人もの乳児が酸欠状態になって新だブルーベビー事件では、井戸水の硝酸イオンは1・中45mgだった。これを硝酸性窒素で見ると約10mg/・で、現在の水道水の基準と変わりない。つまり、基準をぎりぎりクリアした程度では安心はできないのだ。 全国の水道水の事業所は約5600ヶ所。市町村など自治体の管理下にあり、水道水に含まれる硝酸塩濃度の検査は、月に最低一度の検査が義務づけられている。その検査データは厚生省に定期的に報告されている。そこで水道水の汚染状況について厚生省に問い合わせてみると、現在問題のある事業所は一ヶ所しかない、という。 しかし、実際に計測器で検査してみると、国の基準を大幅に上回る水道水はざらにある。例えば、埼玉県や千葉県で地下水を利用している水道水を計測してみたところ、平均は基準の2倍にあたる20mg/・だった。WHOとFAO(国連食糧農業機関)の専門委員会は、硝酸塩含有の水を飲んだ乳幼児が起こした中毒事故に触れ、「硝酸イオン22mg/・以上の水を乳幼児に飲ませるべきではない」と警告している。調査した水道水は、乳幼児に飲ませていけないレベルに近い。何もここが特別ひどい水道水を使っているわけではない。調べればほかにもたくさんあるのだ。
■井戸水の半分がアウト 環境庁は、平成6年度から8年度の3年間にわたり、5548ヶ所の地下水を調べた。 次のデータ(表)を見てほしい。 ほんの一部を紹介したが、これだけでも汚染の深刻度が分かる。千葉市の若葉区では、硝酸除去装置の設置に助成を始めるほど汚染が広がっている。
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