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道元の教えに学ぶロハスデザイン

 
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水を知る

柄杓で汲んだ水で手を洗い、そして柄杓の底に残った水を川へ還したという道元は、いくらでもあるような水でさえ粗末にせず大切にしていました。 その私たちが当たり前のように使っている水。今、水は様々な問題を抱えているのです。

水道水は安全か

◆環境回復、水質浄化への道のり

水源を確保し、浄化するのは山林である。しかし、経済効果の高さから日本の多くの山林は、生長の早いスギやヒノキなどの針葉樹に切り替わり、水源の保水能力と浄化能力を失ってしまった。そして、その下流にできた大規模な畜産団地、養鶏団地からは大量の廃棄物が出され、生産農地は化学肥料と農薬によって汚染されていく。さらにゴミ埋立地や、ゴミの不法投棄と環境破壊の要因がめじろ押しとなっている。

 最近は、その上にIC関連企業が進出。チップの部品工場は、なぜか河川上流の清流を好む。空気のきれいな環境を選択し、0.001ミクロン単位の金属研磨の工場を稼働させている。
これらの金属はそのまま河川に流されている可能性が高い。これらの施設が何の対策もなされずに数十年稼働し続けると間違いなく地域の環境は悪化し、水源の窒素成分とほかの重金属の増加に結びつく。

 日本は全般に降水量が多く、とりわけ南西日本は多い。このために雨で窒素成分が早く流れ出るという自然浄化能力が働いてきたので、これまでは環境破壊は目立ちにくかった。そして、多少の環境の悪化も自然に再生できるという甘い感覚を、数十年間持ち続けてきた。そのツケが、硝酸性窒素の増加と、それによるさまざまな疾病の悪化となって現れているのだ。

 日本人は水稲を中心とした農耕民族であり、生活地域の周辺環境と一体となって長い間生計を立ててきた。たとえ小さな山であっても、その背景を失うと生活者の健康に大きな影響を与える。山の神などのたとえは、その一つである。山に月がかかると神が宿るという言い伝えや、主婦を山の神にたとえた例は今もよく利用される。残念ながら健全な自然環境を取り戻すには長い年月が必要となる。ドイツの農学者ハーバード・H・ケプフによれば、化学肥料などの窒素成分を一度に大量に投下すると、数十年にわたって地下水に影響するという。

 地域の水道事業所は、硝酸塩や重金属を含んだ飲料水が住民の健康にどのように影響するか知っているのだろうか。自治体の責任者、政治家もそのことを認識しているのだろうか。硝酸塩濃度の検査は義務付けられているが、あくまでも自主検査であり、第三者による検査ではない。
全国の市町村が水道水を定期的に正しく検査し、硝酸塩濃度や重金属が基準値以下に保たれているのか大変疑問なのである。水質管理や消化システムをビジネスとしている業者から話を聞くと、窒素成分、硝酸塩などの安価な除去方法を自治体からたびたび問われるとのことだ。簡便な除去方法が存在していないだけに、報告される検査データがはたして正確な数字であるかどうかは、疑わしい。



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