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道元の教えに学ぶロハスデザイン

 
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土に気付く

道元の『典座教訓』の教えによると、食事をつくるということは 非常に大切な行為でした。食材をむだなく活かすことは食べる人への 心配りが求められるからです。私たちが普段購入している食材や調理について知ることは自分のみならずそれを食する人への配慮になります。

土の再生

◆環境にあった生活へ

リンゴの栽嗜を例にとって考えてみよう。湿潤で温暖な西日本では、多くのリンゴの木
が20年前後で枯れはじめ、高冷地でも病気や虫の談害が多い.リンゴの生産量が日本で
2番目に多い畏野県でも、定植後30年目ぐらいで収穫最が低下し、木の幹に空洞化が始
まることが多い。表皮に苔がつき出す現象が老化の一つである。

 生産量がもっとも多い青森県では、西津軽郡柏村に日本一古い樹齢130年のリンゴの名木があり、県の天然記念物に指定されている。普通は20~30年で劣化するが、親子3代が育て、130年にわたって実を付け続けてきた。幹回りは3.5メートル、横に延びる一本一本の枝は直径30センチを超え、龍のごとく天に舞っている。いまも毎年、少なくとも50ケースは収穫できるという。力強く成長した姿を見ると、リンゴの木の精を大地一面に感じる。

 最近は、早い時期から収穫量を上げるために、1本の木にできるだけ多くの実を付けさせ、密植して面積あたりの収秘量を重視する栽培方法が多い.それは、木の生命力の限界にさらに負荷をかけることを意味する。一時的に収稜量は上がるものの、病気になりやすく,害虫にも弱い。
果実は大地からの贈り物であり、樹木にとっては子孫への伝達行為である。樹勢が衰えれば大量の農薬散布が必要となり、環境と健康の破壊に結びつく。

 果実の味は、果実に含まれる総ミネラル量と糖度によって決まる。果樹は、根が深く広く大地を捉えることによって生育が安定する。したがって、根が大地を抱える量が少ない密植栽培では、果実に含まれるミネラルが不足しやすいし、栄養成分も不足してしまう。
そこで,栄養を補給するために過剰に肥料を与えるのだ。だが、投下された肥料のすべてを根は吸収できない。雨が降れぱ果樹園から流れ出し、環境汚染の原因となる。干ばつや長雨にも弱い。

 結局は、経済効寧の追求が病弱な体震をつくっているのだ。ブロイラーや豚の飼育も、果樹とよく似ている。狭い土地で大量に飼育するから病気になりやすく、抗生物質などの薬剤を大量に使用するという悪循環を繰り返してきた。これらは、そのまま人間にも当てはまる。肥満体や、糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因に類似している。安易な農薬散布や過剰な肥料投与は、必要以上の投薬と同じだ。