道元の教えに学ぶロハスデザイン |
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土の汚染の原因と実態 |
◆有機農業の必要性 |
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■三千年前の中国農業の知恵 約3000年前の中国の古書『呂氏春秋』に、農業生産における塩害理処理方法が記されている。すでにこの時代から地下冠水による農業生鮮から派生する塩害が指摘されていたのだ。 インダス文明などが早期に滅び原因の一つは、農業を安定させられなかったことにある。それに対して中国では、すでに3000年前、農具に鉄が利用され始めた時代に、大地の区画整理、人工的計画水路を利用した塩害対策が確立され、農業が安定していたことがうかがえる。その当時、農家が10人を養える生産力があった。現在の日本の農業生産力も同程度で、アメリカはもっと低い。近代設備を導入した日米の生産力は、3000年前の中国と同程度かそれ以下なのだ。 3000年前にこのような高度な農業技術を持っていた中国に対し、日本はODAによる農業支援を行っている。近代的な機械や設備、システムを導入しようというものだが、これは大きな間違いをしている可能性がある。本来、中国には優れた農業技術があり、伝統的な技術や方法を現代に活かしたほうが、はるかに地域に見合った農業を育成できる。近代的というと、やたらと化学物質が登場し、最新式の器具を導入することだと思っている人が多いようだ。しかし、それはエセ近代主義といえないだろうか。その最たるものは、アメリカ式農業にある。
■市場開放は正しい農業の敵 ドイツのデメターは、世界で初めて設立された有機農業の認証団体である。その理念は東洋的仏教思想につながるところがある。身土不二、すなわち、その地域で生産された農産物をその地域の人が食すること。これを健康の基本としている。人類はその地域に帰属する。植物も動物も、そして根底に存在している菌類も、すべてがその地域に帰属し、生命が維持されている。すべてが自己再生能力によって維持されることが、生命の維持に結びつく。このような考えが本当の有機農業だとする理念によって成り立っている団体である。有機農産物であれば、どこから運んでも、輸入し食べられても、健康に結びつくとする考えそのものが間違いである。どのように時代が変わろうとも、一定の食糧自給率の確保は国家にとって不可欠である。 WTO(世界貿易機構)が求める農産物の市場開放は、単なる一時的な国家間の経済政策に過ぎない。世界的食糧対策が確立したなかで要求している事項ではなく、アメリカの過剰農産物に対する一時的対応に過ぎない。アメリカのアグリビジネス周辺にある集票力をあてにした国内の選挙対策に過ぎないのだ。 このように何の世界史的視野もないままWT Oはアメリカに振り回されている。 戦後50数年間、日本人の食糧はその多くが輸入によって維持されてきた。その結果、食の内容も素材も大きく変化している。日本人の身体構造はひと昔前と大きく変わっているが、とても頑強な身体とはいいがたい。 食生活がその地域に帰属するものだと考えると、現在の日本人は50%がアメリカに帰属し、50%が日本に帰属しているようなことになる。ひょろっと伸びた若者の身長が、見事にその形状を示しているように私には思えてならない。身体だけでなく、精神もどこに帰属しているのか理解に昔しむ光景もよく目にする。街頭に座り込むジベタリアンはその典型的スタイルに見える。政治家の発言にも類似した意見が見られる。国家の法律までも帰属している場所が見えなくなり始めている。
■窒素過多から国土を守る方法 |