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未利用資源有効活用研究センター

◆チュニジアを有機農業の国に~チュニジアへの提言書~

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アラブ諸国では、古くからグリーンチュニジアと呼ばれている。
古代都市、カルタゴの時代から、農業技術の進んで地域であり、現在も豊かな農地が継続されている。
8/17日~24日まで、北チュニジアとボン半島を中心に農業地域を視察させていただいた。
(写真:緑豊かな地中海の国チュニジア→)

広大な、小麦畑の収穫後の圃場、延々と続くオリーブの畑、豊富な果実の種類、乾燥大地を利用したトマト栽培、全て日本では見られない光景である。
何よりも、驚いたのは、2ヶ月以上降水が無い状態で生き生きとしている樹木の生命力の強さ、果実を付け、収穫されている現実に脅威さえ感じる。

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家庭菜園では、オリーブとオレンジ、檸檬、イチジク、梨、リンゴ、ザクロ、ぶどう、びわが混植され収穫されているのには、日本の常識では、あり得ない生育環境である。チュニジアは、ほぼ、一年中果実が収穫されている。
チュニスから、一歩、郊外に出向くと、農業風景は、50年前の日本の農村形態がそのまま残されている。
(写真:郊外に拡がる広大なオリープ畑→)

以下2つの提言をお送りする。

1.有機農業国家宣言
071.jpg世界の先進国の多くは、食糧の増産の要望とは異なり有機農業への転換を手がけている。その多くの要因は、消費者の安全志向そして自然環境の保全である。

(写真:色とりどりの野菜や果物で賑わうチュニジアの市場→)

日本は、第二次世界大戦後の敗戦から、経済の立て直しの一環として、食糧増産業の近代化へと邁進した。農業は化学肥料と農薬、そして新品種の改良等から、食糧の増産においては目標が達成された。
害虫の駆除として使用した農薬、促成的な生育、化学肥料は増産に寄与し、耐病性、耐寒性などの新品種の育成は、初期の目的を達成し、20年後には、主要穀類は受給を満たすことが可能になった。

農薬や化学肥料は、継続し使用され、全ての昆虫類を駆除していることに気づき始め、その被害は昆虫を補食する小動物、野鳥へと食物連鎖が始まった。河川や河口の魚類にも、化学肥料や農薬が影響するとは、予想できなかった。
農産物の増産と同時に工業の近代化は、河川や海への汚染へと広がり、各地で複合汚染が拡大した。環境汚染が人体の健康への影響として大きく現れた。

近代化と経済の発展には、多くの環境汚染が日本各地で万延したのである。

工業の近代化の一定の成功から工場廃液などの廃液基準が制定され、工場の採算性は悪化したが、技術的革新によって、多くをカバーすることが可能になった。その効果は河川や河口の環境汚染が減少へと転化し、現在では自然浄化とのバランスが維持されてきている。
化学肥料や農薬を使用する農法に慣れた農業者にとって、有機農業への転換は、容易ではない。多くの時間と労力を必要とするが成功するまでの期間に農業者の経済的負担が大きく、結果的に耐えられず、挫折する事例を多く見てきた。

先進国の共通した課題である。

化学肥料の過剰透過と窒素過多における影響は、農業地域の地下水の高濃度硝酸イオンとして現れ、糖尿病などの健康被害を継続している。
工業の技術革新と農業の基礎的な経済サイクルの違いが大きく、有機農業への転換は、容易ではない。


チュニジアの農業の多くは、農業生産残渣を餌とし、家畜が飼育されている。家畜からの排泄物は圃場の肥料として簡易コンポストが生きている。生産から飼育、排せつ、コンポスト、再生産の一定の循環スタイルが維持されており、理想的な農業が継続されている。
使用されている、農薬、化学肥料のリストを拝見すると現状から、有機農業への転換は、それほど大きなハードルではなく、生産者への負担も少ない。
4年~5年で達成することが可能である。

過去に先進国が行ってきた、失敗をあえて追う必要はなく、農産物価格を追求した大量生産型農業に依存せず、環境保全型農業を貫き持続させるべきである。

060.jpg新しい、改革のチュニジアの旗に、「100%有機農業国家宣言」は大きなインパクトを持ち、世界が共感できる快挙に結びつく。
 紀元前のカルタゴの農業文化、マゴン農業書を継承した、農業国家として、大きく開花できるチャンスが到来している。
(写真:チュニジアの市場に並ぶ豊かな農作物→)

世界的に農業生産者の経済は厳しい環境が多い、先進国の米国、日本、EU、においても同じである。価格的な変動、自然環境の厳しい変化、後進国からの価格競争等である。

国家的プロジェクトとして、チュニジアの農産物は、全生産物が有機農産物として宣言し推進される事をお進めする。個々の農業者が有機認証を取得する経費は無駄であり、国家が国家事業として認証し、全ての農薬、化学肥料の使用を止め、環境国家宣言、グリーン、クリーン農業を拡大し、農産物の価値を世界の人々に認めさせることから高付加価値農業に転換できる。

EU、米国、日本では、有機認証農産物は平均し約10%高く取引されている。
農産物の価格競争時代は、終わっており、品質と安全と共に自然への負荷の少ない農業技術こそが価格を決定する時代に転換している。

※有機農業とは、現在は農産物の販売ツールに認証等に利用されているが、1924年ルドルフシュタイナーの有機農業講座が全てのスタートであり、彼は、農業生産における、人類に自然との責任制として、自然の生態との共生と循環の持続性の具現化を説いている。
有機農業は、生産者の自然との共生を基礎にした理念である。イスラムの教え、仏教の教え、とも共通している。



2.クリーン、グリーンそしてセフティ、香りの国宣言

014.jpg 「ジャスミン革命」
チュニジアは、ジャスミンの香りがいつも漂っている、世界に類を見ない香りの国である。


チュニジアへ訪問するまでに、多くの方々から治安の不安を心配されていた。
首都チェニスの街、カルタゴの街、ボン岬、昼夜を問わず治安は、大阪やニューヨーク、ボストン、ローマよりも落ち着いており、人々は穏やかである。
街に、食物残渣の腐った臭いは存在していない。
サッカーを楽しんでいる子供、サウンドを楽しむ若者、ビジネス街のサラリーマン、ショッピングセンターの主婦の姿、希望に満ちた若者の顔、会話は落ち着いており、笑顔が絶えない。

早朝の散歩、風と共に流れる、ジャスミンの香りは、全身を包み込む。
散歩を悩ませたのは、砂ぼこりと道路に散らかっている建築物残渣、道路工事の残渣とゴミである。

 チュニジアの資産は、現在の日本の年間80兆円を超える国家予算を10年間分よりも遙かに、大きく、単年度の予算の額を単純に積み重ねても、達成できない価値がある。

108.jpgカルタゴ文化の遺産(写真右)、ローマ時代の遺産、アラブ時代の遺産、オスマントルコ時代の遺産、フランス統治時代の遺産、全てが大地と共に生かされており、脈々とエネルギーを発散している。都市の中にも、郊外の農業の大地にも、その姿は、息づいており、人々共にある。
農業大地には、紀元前から引き継がれてきた、風格がある。
歴史的な価値を安く見せ付けているのは、最近の赤煉瓦を積み上げて作られたうすぺっらな建築物と道路や街に散乱しているゴミである。

アラブ時代のメディナの屋上から眺めるモスクの屋根は素晴らしい芸術である。遠くに輝く、ローマ時代の塔からは、年代から生まれる風格が読める。その横に並ぶ最近の建造物の屋上からは、鉄筋の未完成部が露出したままで、景観の芸術を阻害している。
経済性から簡単に作られた建築物は、美の感性を阻害している。

カルタゴ文化は、世界遺産であり、貴重である。遺跡に入る通路も一体である。しかし道路のゴミが景観と価値を阻害している。道路に散乱しているゴミは遺跡ではない。
写真を撮るとき、ゴミが被写体の邪魔をする。

039.jpgグリーンの多いチュニジアは樹木が財産であり、観光資源である。
街路樹の大きなイチジクの木は、世界では希である。木の葉がグリーであれば、一層美しい。
白い壁、大理石の石畳、ブルーの窓、そしてグリーンの樹木であってほしい。すすけた砂埃の葉では、被写体が悲しい。
埃の被った葉は、枯れかけているように写真に映っている。
数ヶ月も続く降水の無いなかで、イチジクの葉は、埃を払ってやると青々としてしていた。日本では考えられない、生命力である。オリーブの街路樹も日本では見かけない、既に実をたわわにつけている。

054.jpgオリーブの葉は世界共通した平和のシンボルとして描かれている。街路樹そのものが平和のシンボルである。
クリーンに清掃されると世界に類を見ない、クリーングリーンそしてセフティで香りの国は大きな財産として世界にPRできる。
(写真:チュニジアのオリーブの木→)

日本も、一昔前は、ゴミが散乱していた街が多く見られた、観光都市京都においても、
20数年前、京都の街を流れる賀茂川や高瀬川にもゴミが目立った時期がある。
60才を迎えたダンスシューズを製造する親父さんが、誕生日のその日の早朝から、長靴に竹箒、ちりとりを持ち、川に入り、ゴミを集め、道路に散乱した食べかすやペットボトル、缶を集め、清掃を始めた。約7年間、黙々と365日、雪の日も雨の日も台風の中でも清掃は続いた、始めはホームレスと勘違いする人もいた。継続した清掃活動が地元の若い人々の共感を得、高瀬川、美観協議会へと発展した。現在もこの活動派続いている。

当時は、犬を散歩に連れて行く人の後には、犬の糞が草むらや通路に絶えなかった。
美意識が定着すると、共に美しさや快感は共有でき、今ではほとんど見られない。
今もゴミは捨てられているが、清掃も継続されている。
美観は、都市の財産であり、美観も経済変動に影響されやすいが、市民力でカバーし、価値を持続している。

京都の伝統産業の言葉に「もったいない」どのような素材も無駄にせず最後までその価値を問う意識が強い。「もったいない」は、今では世界共通語に変わった。

京都には、世界的な高付加価値素材産業が多く、激しい円高の中でも存在価値が不変である。
自然との共生から作られた無駄にしない価値は、経済の変動に強く息づいている。
我我はその価値をより広く社会に広げる活動して、2010年11月、京都工芸繊維大学内に「未利用資源有効活用研究センター」を設立した。

人類が自然との共生の中で全ての植生と植物、農業残渣、昆虫、小動物、害獣、家畜、鉱物資源、地域環境をバイオミミクリーを活用し創造性豊に、持続的に活用し、新たな産業の創生が目的である。


チュニジアの歴史的遺産も又同様に存在価値は普遍である。その価値をどのように生かすべきは、国民の英知と勇気に委ねられている。
チュニジアの空港からチュニスの街に入り、動物園に面した、ホテルに案内された。街道には、歴史的建築物が次々と目に入る。全てが素晴らしい。しかし、同時に多くのゴミの山も飛び込んでくる。始めに感じたことは「もったいない」歴史的建造物の価値、景観がゴミによって半減している。

チュニジアは、現在13%を超える失業率であり、若者の失業が多いと報道にある。日本も同様に、失業率は大きな社会的問題である。
失業率の拡大の原因には、若者の創造性の欠如にも原因がある。
仕事は与えられる業務ではなく、創造性から育む業務である。
チュニジアには、国家としてやるべき仕事、活用されていない資産や環境を生かした仕事が山積している。生かされていない。
観光事業には、街のクリーンは欠かせない。

チュニジアの道路に積み上がっている工事残渣は半端な量ではない。同時に歩道の凹凸も激しい。高齢者にとっては大変歩きづらい。
街のゴミ処理量は、ゴミ処理場の完備の必要性が見える。
ゴミの分別から燃焼できる素材は、発電に利用できる。建築廃材は、埋め立て素材に変わる。清掃業務も若い労働力を必要としている。

都市だけではなく、郊外都市のドゥッガ、ザマ、ケロアン、ケリビアもゴミが目立つ。
郊外の畑を遠くから見ると白や黒が咲いているようにも見えるが、近づくと枝に引っかかっているビニールの袋である。

世界的に次世代の産業開発に行き詰まっている。
次への視点は、バイオミミクリーから新たな創造である。有機農業への転換には次への可能性を多く含んでいる。
次への科学のページは、先進国もチュニジアも同じ土俵にあり、誰が次への可能性を見つけ出すかを競っている。日本と、チュニジアは対照的な環境にあり、同緯度にある。
乾燥大地と湿潤な大地、日本の植物は1週間水を補給しなければ、枯れることが多い。
2週間放置は、全滅に近い。地下に入る根の構造が全く違う。葉の組成にも違いがあるはずである。日本では、大地に生息するミミズなどの小動物は土壌の表面に平行に生息する。チュニジアでは、大地の奥深く垂直に生息している。

生息する昆虫にも違いがある。植物が発する忌避的素材にも違いがあるはずである。
同じ樹の種類でも環境から生じる味覚にも違いがある。
これらの分泌する素材には、医薬学的効果の素材が多い。全て未来の研究課題に結びついている。
共に連携によって、科学的な解明できる要素が多い。

我我日本人は、高齢化社会の問題を抱えている、多くの高齢者には豊富な経験があり、知識も蓄積している。チュニジアの大地で生かすことは、第二の人生として希望のもてる場に映る。

国家の清掃活動に必要な焼却場と発電の併用した施設、有機農業への転換に円借款の活用やODA資金の導入を検討されるべきである。


2011年8月30日
河 野 武 平


 

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