循環型社会の中で環境と健康を考えるロハスなくらし お問い合わせ

道元の教えに学ぶロハスデザイン

 
水を知る 土に気付く 火に学ぶ 関西文化とロハスデザイン ロハスデザインの実践  
TOP>ロハスデザインの実践>第2の上勝町を全国に100カ所広げよう!>大津支部高島ブロック例会「リボーンで地域を元気に」開催

ロハスデザインの実践

ロハスデザインとは流行や個人の問題ではなく、現在の社会に必要不可欠な環境問題の解決方法なのです。ここでは、ロハスデザインの実践として実社会でどのような活動を行っているのかご紹介いたします。

第2の上勝町を全国に100カ所広げよう!

◆大津支部高島ブロック例会「リボーンで地域を元気に」開催

100315reborn01.jpg高島ブロック経営報告会が3月8日(月)午後6時半から9時まで安曇川公民館で行われ19人が参加しました。
報告者には前高島市長で、現在合同会社リボーンの代表社員を勤められる海東英和氏をお迎えし「リボーンで地域を元気に~新しい連携で始まる、食と環境ビジネスにかける思い~をテーマにお話しをしていただきました。

100315reborn02.jpg海東氏は「無い物ねだりからあるもの探しを言い続けて来ましたが、これからは私自身の実践が試されています」と開口一番。市長の当時から税金を使って命あるブラックバスや鹿を駆除し廃棄していることに対して「この命を有効に活かす、いただくことは出来ないか」と考え続けてきたことを、これからは一市民として事業で実践する立場になったことへの決意を語られました。

また、私たちは小学校の時から日本は資源の無い国だと教えられて来ましたが、本当は日本ほど再生可能資源に恵まれている国はないこと。そういう方向から日本を見直すことが大切であると強調。そこで、リボーンでは高島にある物でこれまでは価値がないと廃棄されて来た物をマーケットで高く評価してもらえる物に見直し、事業へ繋げるビジネスモデルを提案しています。

この事業は、新産業創出のアドバイザーでもある河野武平氏((株)精膳社長)のアドバイスを受けながら、地元の仲間6名で昨年8月に会社を設立。現在は研究と試作段階ですが、今年には拠点を構え社員も採用し営業を始めるところまで来ているそうです。

まず、葉っぱのリボーン。サクラ、ヒバ、ササ、カツラ、イチジクの葉を使って、癒しの香り、鎮守の森の香りをつくり出す。葉っぱにはそれぞれ旬があり、最も良い香りを発する時に摘んで加工することが大切。木の葉の成分によって、子どもが早起きする目覚ましの香り、脳を活性化させ成績を上げることが出来る香り、天然素材で蚊を除けるたり雑菌を排除するなど、組み合わせで可能ではないかと、科学的な実証もとりながら研究されています。

次に、鹿のリボーン。鹿の被害は大変なもので、毒のある草以外は殆ど食べ尽くしてしまうそうです。高島では毎年800頭が駆除され、殆どが埋められています。鹿は撃って直ぐに血抜きをしないと肉が臭くなって食べられないそうです。だから鹿肉は臭くてまずいと、活用されていないのだそうです。でも、肉質は高タンパクで低脂肪、高ミネラルとのことですから、アスリート向きの肉ではないでしょうか。そこで、加工方法を研究。試食会ではスペアリブが好評(私も食したことがありますが、それはもう美味い)だそうです。

そして、廃鶏のリボーン。卵用の鶏が毎年4000万羽廃鶏になり、1000万羽は焼却されているのだそうです。この廃鶏を休耕田で平飼いし、ストレスを無くして自然の餌を与えると、2週間で肉が軟らかくなり、3週間で皮も軟らかくなって見事な地鶏に生まれ変わるのだそうです。(この焼き鳥を食べたことがありますが、まさに地鶏の味と食感)。鶏のリボーンに関わると、身の回りの一つひとつの命にも思いやりを持って付き合う心になるのだそうで、これは、子どもたちの教育にも良いのではないかと思います。

それから、ブラックバスのリボーン。ブラックバスは琵琶湖の固有種保護のために駆除されていますが、スズキ科の魚で肉は白身、冬場は脂がのって大変に美味い。これが、駆除のために1キロ300円の委託料で漁師さんに捕ってもらい、堆肥や家畜の餌にされています。琵琶湖の鮎やエビを食べて育つ「高級魚」ブラックバスを、そういうことで駆除するのはもったいない。夏場は味も落ち臭くなるので、高島の冬の仕事としてブラックバスの加工を目指されています。この完全天然の白身魚を京料理の加工技術で高級食材として発信する。漁師さんも駆除ではなく漁をすることで、収入アップと共に後継者の育成に繋がるのではないかと思いました。

最後に、高齢化社会のリボーン。海東氏は徳島県上勝町の「いろどり」を視察。「そこでは仕事があって、高齢者が病気になっている暇がありません」とびっくりしたそうです。月収200万円のお婆ちゃんがいて、ビニールハウスの中に隙間無く紅葉やハーブを栽培し、工夫を重ねて良いものを生産しています。一寸でも空いた土地があれば、梯子を掛けてでも耕して栽培していたそうです。ただの葉っぱを売っているのではなくて、苦心と工夫があるから「売れる」。ここから、高齢者の皆さんには生き甲斐のネタをプレゼンとすれば、皆イキイキ元気に生きることが出来る。そういう地域にしたいと熱く報告されました。

100315reborn03.jpgこれらの取り組みは、戦後日本が歩んできた大量生産・大量廃棄を前提にした経済至上主義社会に対する問いかけでもあります。イタリアでは200個の注文があってもあえて100個しか作らない企業があります。それで企業も地域も賑わっています。日本では利益を出しているのは殆どが大企業です。大企業は研究開発に莫大な国家予算を投入されて利益を出し、にもかかわらず、海外移転で日本の雇用を減らし、減税の恩恵を受け続けています。さらに、東京一極集中で、地方は疲弊し続けている・・・。私たちがこれからどの道を選択してゆくのか、今が決断の時ではないかとも感じました。

参加者からは
「再生することと生み出すことの大切さと、価値を作るすばらしさを学びました」(澤村氏)

「自社の付加価値を作るために、他の会社と連携すると地元ブランドとして大きな価値になるような気がします。建設業もサービス業。お客様の心を掴む事柄を探してみたい」(藤戸氏)

「日々の自社の仕事だけにとらわれず、新しい発想で取り組みが出来るくらい、広い視野を持っていかないといけないと感じました。高島をもっと市外、県外へと自社の商品づくりからアピールしてゆきたいと感じました」(西沢氏)

「鶏や鹿の現状を知り、心が苦しくなりました。リボーンを行うことで、動物たちへの償いになればと思いました。大変に素晴らしい仕事だと思います」(枝氏)

「社会的企業としてリボーンが発展するために、同友会会員との連携、具体的に共同した事業が始まることを期待します。これからは、各テーマで研究会を作るなど、もっと繋がりを深めたいものです」(廣瀬)

と学びの声が寄せられました。

(記事 M・H)



徳島県上勝町

ソーラークッキング

現代社会への警鐘

琵琶湖の新名物?ブラックバスを美味しく食べる

第2の上勝町を全国に100カ所広げよう!