人類の進化は火を使うことから始まったとされている。 "火を使う" 火を使うことから、食べ物の種類が広がり、食物の種類の広がりは、味覚への感性が育まれてきた。 火を使うことから、火に強い土器が作られ、火力を長時間維持する工夫から、炉や竈など、火の保存性や熱効率の工夫が生まれている。
火を使うことから、火に燃えない道具が必要になり、金属加工技術が進歩している。 火を使うことから調理技術が工夫され、調理技術の工夫によって新たな味覚がつくられている。 調理の工夫から新たな味覚が芽生え、豊富な味覚は、人々の次の感性を育くんだ。 火は、人類文化を作り出した元素のような存在である。 「マクロビオティック」の生活を広められた、久司道夫の著書には、「食べる食物の種類が多い地域の人ほど、食からの生物的影響が多くなる」としている。 摂取から消化、吸収、排泄、そして排泄後の影響は全て生物的要因に結びつき、その結果生物的影響が自然に広がりを見せる。 京都、大阪、神戸の食文化と都市が持つ文化の違いを探ると、食文化の違いと同じように、各都市が持つ文化の違いがあり、各都市に調理技術の工夫や、調理加工の工夫と共に保存、貯蔵の工夫、他に食中毒の危険性を回避する工夫の違いが見られ、調理される食材の種類が豊富になると食の多様性から複雑な調理技術を作り出している。 その結果、食文化の密度を高めている。 食文化の密度を作る要因は、自然環境の違い、生活環境の違いからも生じ、自然環境の違いは、栽培されている品目や品種が異なる。 海流や海域の違いは、漁獲の種類に違いがあり、収穫や漁獲の時期の違いは、日々の食生活の調理方法や保存、貯蔵、加工に違いになって表れる。調理方法、保存、貯蔵、加工の違いから、異なった味覚を作り出す技法が地域地域で作り出されている。 味覚の感性を満足する技法がその地域で定着すると地域の味として継続し残されている。地域の味が定着するとその味覚が地域全体の感性として定着し、生活に生かされている。 食文化は、調理の技法や加工、保存、貯蔵の方法を作りだし、定着した技法が地域の感性を作りだす文化の基礎になっている。 地域の食文化の密度が感覚や感性として成熟し、地域社会の文化の密度となって蓄積されている。 食文化の密度と芸術への感性や科学的思考性への密度は、密接な関連性があり、地域社会全体の文化の密度となり、そのまま文化的遺産となり継続し残されている。
京都、大阪、神戸の距離はわずか100km未満に存在し、市民同士はごく普通に日々 交流しているが、食生活や生活習慣の違いは歴然として残されている。 食文化の違いは、食材を選択する違いや、嗜好の違い、調味料の違い、レシピの違いがあり、食材を選択する質の違いがあり、日々利用する調理の火の質、水の質の違いがある。 生活習慣の中から、味覚の好みや味覚を作る技法が継承され、異なった生活習慣が経験的に伝承されている。 美味しいと感じる味覚には、美味しい根拠が存在し、その根拠には科学性がある。 美味しくでき上がった調理の技法には、科学的根拠があり、科学的価値が潜在している。 各地の食文化は日々の生活のなかから、経験的に作られているが、美味しく調理されている結果には、科学的要素があり、伝承されている美味しい技法には全て科学的根拠と要因がある。 調理の科学的根拠には、医学的、栄養学的、生命学的要因と物理学や化学的な解明が得られる要素が積み重なっている。 家庭の日々の食生活から育まれる工夫やその応用は、創造性を豊かにする感性を生み出し、その地域の文化的素地を豊かにしている基礎となり、次代の芸術や科学を育成している。
食文化と文化密度の関係
京都・大阪・神戸関西三都の食文化
食生活の違いと産業構造
京都、大阪、神戸市民の食生活と環境及びメタボリックの関係