循環型社会の中で環境と健康を考えるロハスなくらし お問い合わせ

道元の教えに学ぶロハスデザイン

 
水を知る 土に気付く 火に学ぶ 関西文化とロハスデザイン ロハスデザインの実践  
TOP>関西文化とロハスデザイン>京都、大阪、神戸市民の食生活と環境及びメタボリックの関係>食生活から改善しなければならないメタボリックシンドロームの課題

関西文化とロハスデザイン

三都の食生活の違いを分析し、食生活の違いから生じる精神性や産業構造の違いを 分析することによって、食習慣から作り出される生活習慣や精神性を探索し 時代の課題として検証します。

京都、大阪、神戸市民の食生活と環境及びメタボリックの関係

◆食生活から改善しなければならないメタボリックシンドロームの課題

自由に食べたい、食べるものまで他人に指摘されたり、指示されたくない。食べ物を選択するのは、自分の勝手ででしょ。
食べるものまで制限されることは決してうれしいことではない。例え大きな疾患を自覚していても、明らかなデータが示されるまでは抵抗を感じるのが普通である。
人は犬に「おわずけ」を指示するが、人は、他人から「おわずけ」を指示されることは大変抵抗を感じる。
子供の躾は、食べる行為から始めるとされているが、食べ物が安易に手に入る現在の環境では、躾は大変難しくなる。最近の若年層にメタボリックシンドロームが増加した原因でもある。
食べ物に関する躾に至る前に、食べ物への知識が低下していることの驚きは、想像を絶することがある。

高校生のデッサンの授業で、先生から女生徒にキャベツを買うように指示され、レタスを買ってくる生徒がいた。小学生の話ではなく、高校生の話には、あきれるとか、驚く以前の話で、家庭内で食べ物の話が極端に少ないことが想像できる。
同じことが、食品の流通を担う、市場や量販店の担当者ですら、農産物の名前や産地を知らない事例が多い。3月に売り出されている、バレイショに新ジャガと名札を付けて、産地に北海道の表示がついている。バレイショの生産では圧倒的な量は北海道であるが、3月に北海道で新ジャガは生産できるはずがない。北海道の3月の天候が解っていない。
形状から見ても新物と貯蔵物の判断は、できるが指摘されても、変更しない。判断できないために仲買人に電話で確認しているのには、驚きを超える。
産地の表示の義務化の法制度から確かに多くの産地表示が付けられた。しかし、間違いが多い、ほとんどがバーコードで判断しており、商品を見て判断していない。商品を見て判断する能力が伴っていない。食品流通業者の実態である。
食べ物は自己制御する意識が無ければ食生活からの改善は困難である。
食べ物への知識がなければ、カロリーオーバーに対して自己制御を求めても何ら効果は得られない。

メタボリックシンドロームは女性よりも男性に多く、メタボの対象年齢40才以上から団塊の世代の男性も食べ物への知識も大変お粗末である。「男子厨房に入らず」食べ物への好奇心が少ないことは、決して誉められることではなく、食べ物への好奇心がより健康的な食材を選択する意識に結びつく。
食の科学は奥が深く、農業同じようにクリエイティブである。
自己制御を達成するには、制御する根拠、食品の科学的な根拠が明確でなければ、制御は続かない。人が摂取し、消化そして吸収と排泄過程はクリエイティブであり、科学的に完全に解明されていることではない。同じことが農業生産でも云え、農業生産はクリエイティブで奥の深い科学が存在しており、人類が解明できていることは、ほんの入り口に近い。

日本では、医学、栄養学、農学、食糧科学、生命科学が一体ではなく、バラバラである。
成人病、生活習慣病、そしてメタボリックシンドロームの3つの呼び名があるが、これらの疾患の原因の多くは、食べ物の生産とその調理方法そして食べ方にある。
厚生労働省はこれまで数多くの健康に対する指標を提示したが、残念ながら多くの国民からは受け入れられなかった。その原因の一つには科学的根拠を明確に示していないことにも原因がある。例えば「健康21」の健康な食生活への摂取ピラミットを実行しても、ほとんどの生活習慣病は改善されていない。健康によい食材の摂取量を上げるよりも、健康に良くない食材を列記し、その摂取量をどのようにして下げるか、安全な調理方法を示す指導がされていない。健康に良いとされいる食材を多く摂取するよりも、健康を害するとされている食材をどのようにして摂取量を下げるかが健康を維持するのに大切であることが、京都市、大阪市、神戸市の人口動態調査のデータから読み取れ、東北地域の生活習慣病の罹患率の高さからも指摘できる。例えば大腸ガンの予防には、野菜の摂取量が多く動物性の肉類よりも魚の摂取がよいとされているが、青森県、秋田県は共に摂取量は日本でも一番多い地域であるが、大腸ガンの罹患率は全国一である。
健康的な食生活は、まず何よりも正しい食材の選択が欠かせない。次に、その食材をどのように調理するかで、総カロリーは大きく変わる。
大阪の人はフライパンに油を加えて、総カロリー量を上げて肉類を食べると同じ食材でもカロリー量は増加する。バターや乳製品を加えても同じである。できあがりの姿では見えないところでカロリーは変わっている。
京都の人は比較的丁寧に時間を掛けて調理する。余分な油を除く調理が経験から引き継がれている。健康な生活習慣という大きな遺産を引き継いだ。その結果が人口動態調査の正確に表れている。


食文化と文化密度の関係

京都・大阪・神戸関西三都の食文化

食生活の違いと産業構造

京都、大阪、神戸市民の食生活と環境及びメタボリックの関係