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関西文化とロハスデザイン

三都の食生活の違いを分析し、食生活の違いから生じる精神性や産業構造の違いを 分析することによって、食習慣から作り出される生活習慣や精神性を探索し 時代の課題として検証します。

京都、大阪、神戸市民の食生活と環境及びメタボリックの関係

◆肥満と負債の強い相関性と市民モラルの問題

■市民モラルの低下
大阪大学、経済学部教授、池田信介の研究では、肥満を社会問題として分析されている。

研究では、せっかちな人や衝動買いの傾向が強い人ほど肥満になりやすく、負債の保有と肥満の相関性が高いことをデータで示されている。この研究は大阪大学21世紀COEの研究の一環として発表された。食べ物の選択でも旨いと思えば、衝動的に買い求め食べる人と健康を考え計画的な食生活ができる人との差が肥満の体型として表れやすくなると指摘されている。大阪と京都の百貨店の地下売り場を試食販売で比較すると、その差が解る。
大阪は、試食販売に人が群がり、とりあえず口に運ぶ、早い決断で買う買わないの判断をする。京都では、一歩引いて、商品を観察し納得するまで、口に運ばない。その日に結論を出さないことが多い。百貨店の祭事は一日では終わらない、二三日の経過を見てから判断する。
表ー1表ー2表ー3のデータをもう一度見てほしい。
高齢化率と要介護者の比率は、メタボリックシンドロームの罹患率と相関性がある。
都市のゴミの廃棄量は食品残渣から廃棄される量と相関性がある。衝動買いが多いほどゴミの廃棄量が増加する。大阪の要介護率とゴミ廃棄量は、際だって高い。6大都市の要介護者比率とゴミの廃棄量は整合している。これは偶然ではなく、市民の社会的なモラルと環境や健康の意識が一致していることを示している。メタボリックシンドロームの罹患率はその地域、企業そして国家の市民モラルを示すバロメーターとなっている。
ゴミ処理の量は市民の生活モラルの問題であり、モラルの低さはその都市に住む住民の美意識にも結びつく。これまで大阪市民のモラルが高いとする評判は聞かない。むしろ悪評が常にささやかれてきた。市民のモラルの低下は、政治と行政に対する無関心にも表れており、財政危機は大阪府、大阪市共に大きい。ゴミ処理費用だけではなく、多くの事業の失敗を放任していたのも市民モラルの低さが問題を大きくさせている。

■仕事をして健康になる町
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徳島県の上勝町はいろどり野菜で有名な小さな町がある。
高齢者の人々が、樹の葉を採集し、高収益を上げている町である。人口は約2000人、高齢化率は48%を超えており、農業生産者の比率は75才以上が全体の40%を超えている。いろどり農家は約200戸、総売上は、2億6千万円、多くが65才以上である。
後期高齢者自身で町を担っているのである。
右の写真は、この町に点在する農地である。
広い畑でも精々、一反歩、一畝、二畝の畑が段々に連なる急斜面である。
日本では、中山間地の多くが限界集落として問題になっている。高齢者だけが残り、村落が維持できなくなり放棄され崩壊している現状を限界集落としている。上勝町は厳しい山間地であるが、村落を維持している。上勝町のすばらしさは、厳しい山間地のなかでゴミゼロ宣言を行い、町内のゴミを36分類し、再資源化に結びつけている。大型焼却炉が設置されていない。山に捨てているのではない。山間地であるが、山道、河川にゴミは見られない。高齢者自身の手でゴミを集め、回収し、分別し、ゴミゼロ宣言を実行している。大阪市の高齢者の要介護比率は20%を超えていた。大阪の比率からみると上勝では約200人近い人々が要介護者人口になっても不思議ではないが、この町の寝たきりは現在一人である。2つの老人ホームが設置されていたが入居者少なく、1カ所が閉鎖された。
多くの高齢者の人々はいろどり野菜で安定した収入を得られている。いろどり野菜は美的センスを必要とする仕事であり、町を美しく保ち維持することにも結びついている。健康な生活の維持は、市民のモラル、高齢者のモラルによって、構築された。
徳島県下のなかでも高齢化した自治体のひとつであるが、県下の自治体のなかでは常に医療費は低い町として維持している。

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様々ないろどり野菜は、年間を通して販売されており、今では200種を超えている。
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 86才の元気な現役のおばあさん。

この山間地ではメタボリックシンドロームに罹患していると農業生活の維持は困難である。仕事があるから、健康なのか、健康だから仕事ができるのかを議論されることがあるが、仕事は常に創造力が無ければ続かない。日本各地の限界集落の現場は上勝町よりも遙かに環境の恵まれた地域が多く、農業生産できない地域は少ない。仕事に対する創造性を失ったことが、限界集落に墜落した原因である。農業はクリエイティブで創造性を豊かにする業務である。

上勝町は、日本の高齢化社会の見本であり、世界に誇れる健康的な村落である。創造性の豊かな町は、安定した収益が継続でき、クリエイティブで創造性を豊かにする仕事は環境への配慮、クリーンな町を維持し、町民の健康に結びついている。


食文化と文化密度の関係

京都・大阪・神戸関西三都の食文化

食生活の違いと産業構造

京都、大阪、神戸市民の食生活と環境及びメタボリックの関係