野村昌司氏「青の風画」友の会だより 第5号 より 千の緑が美しく輝く季節となりました。新しい時代の新しい命の息吹をひしひしと感じています。百花繚乱の京都・長岡京より、優しく吹く5月の風と共に、第5号をお届けします。今回は「不思議な出会い」と「貧乏草」ついてお伝えします。
【不思議な出会い】 去年の暮れ、あるパーティで河野武平さんと言う方に出会いました。宴たけなわの頃、画家と自己紹介した私に、声をかけていただき、山口華揚や小野竹喬等の京都画壇の方々との思い出話などを語られた後、突然、「貧乏草って知ってますか?」と聞かれました。「いえ知りません、、、聞いたことはありますが、、、」「ところで、、、絵を描いておられると言うことなので、一緒に貧乏草の本を出しませんか?」と話されました。あまりの唐突さ?にびっくり、そのストレートな言葉に思わず、「是非、出しましょう!」と答えていました。
河野武平さんは、環境、健康をキーワードに様々な分野で研究や調査活動等をされています。物理や化学の分野のみならず、農業や植物の世界等にも非常に詳しく、一言ではとても言い表せない経歴をお持ちの方です。ブラックバスを食する可能性等の研究、また電子レンジの弊害を取り除いた「磁性鍋」を開発され、テレビ等でも紹介されています。驚くのは実践調査等に基づいた理論がすばらしく、とにかくどんな質問をしても何事にも詳しく学問的に答えてくださいます。【貧乏草って?】 「貧乏草」とは、ヒメジオンことで、家が空家になったり、取り壊されたりして、人の心が離れてしまった時、真っ先に咲くところからそう呼ばれていると言うことです。アメリカから渡ってきた種でアメリカでも「SALL」と書かれた家には必ずこの「貧乏草」が咲いているとか。この時代だからこそ、「我々はせめて心に<貧乏草>をはやさないよう、本にして世に出しましょう!」「できれば10月の銀座の個展に間にようにしましょう!」と言うことで、今さかんに貧乏草のスケッチを描いています! そういうとこの貧乏草、子供の頃とても馴染みの深い花でした。初夏になるといたるところに咲いていたのを思い出します。今、インターネットのブログ等で多くの方が、「貧乏草」を紹介されています。とても可憐で見た感じはおおよそ「貧乏草」のイメージはありません。「鴨川の中ほどに一本の杭が刺さっている。何時しかそこに貧乏草が根付き、ひょうひょうと茎が伸びていった。さすがに花は咲かなかったがその生命力のものすごさに驚いた、、、」と武平さんは楽しそうに話されました。「さて、今年はどうだろう。また芽吹くだろうか?」と。【初めて富士を描く!!】富士山を間近に見たくて、4月のおわり山中湖を中心に富士五湖を巡る旅に出かけました。出発前まで降っていた雨は上がり、富士山はこれ以上ないという素晴らしい姿を連日見せてくれました。富士宮パーキングで初のスケッチ。山中湖では例年にない雪が残り、桜とともに水色の空に浮かぶ雲ひとつない富士の姿に感激一入。温泉を楽しんだ後には、夕日に映える桃色の富士が、、、。美しく気高く清しい富士山の満ちるエナジーをいっぱい貰ってスケッチにも力が入りました。展覧会では、野村昌司が描く「初めての富士」をご覧いただけると思います。
☆銀座・小野画廊企画 「青の風画」野村昌司展日時:2009年10月19日(月)~24日(土)場所:小野画廊「アートギャラリー銀座」
京都の四季と貧乏草
「青の風画」友の会だより